全長調整式にヘルパーSPを使う理由 |
後輪駆動車のリアを1G密着しないプライマリースプリングを使ってツインスプリング化する場合、フロントには1Gで密着するヘルパースプリングを組み合わせる場合が多いです。
この理由を説明した事が無いと思ったので、この機会に説明します。
以前乗っていたS2000やシルビアで色々とテストをして得られた結果からの事ですが、理由としては、「リバンプストロークのコントロール」です。
リア側のリバンプストロークとのバランス、リアバンプ時のフロントリフトのコントロール、前後グリップバランスのコントロール等々が主な理由です。
1Gで密着しないプライマリースプリングを使用する場合もありますが、1G密着するヘルパースプリングやアシストスプリングを使うケースが多いのは、ステアリングレスポンスの理由からです。
1G密着しないプライマリースプリングを使うと、若干レスポンスが落ちる感じがしました。
全長調整式ダンパーである事も重要です。
あくまでもリバンプストロークをコントロールしたいので、どれ位作動長を使うか?がとても重要だからです。
車高と別にこの作動長がコントロール出来なければ意味が無いのです。
1Gで完全に密着しつつ、伸び方向をもう少し積極的に使いたい場合は、このシルビア用のように密着荷重、定数共にヘルパーよりも少し高めのサブスプリングを使います。
更に細かい部分はここでは説明し切れませんが、大きくは上記理由からです。
プライマリースプリングによるツインスプリング化の効能は過去に説明してきましたが、それに合わせたフロントのセットに関しては説明してなかったですよね・・・。