踏めるのは当たり前・・・ |
確かに「踏めない足」も多く存在しますが、「踏める」のは当たり前では?・・・と思います。
この場合の「踏める」とは、「アクセルを踏むべき場面で踏める」、「アクセルを踏みたい場面で踏める」という事だと思いますが、それはサスペンションに手を入れるなら最低限必要なことであり、満足するレベルでは無いのでは?
私が求めるのは、「踏めない」領域での動きと接地感、そして反応です。
どんなクルマやタイヤでも、本当の限界ギリギリのコーナーリング中はアクセルなんて気持ち良く開けられません。
その領域でどういう動きをするのか?どういうバランスなのか??
ステアリング操作もペダル操作も最小限しか出来ないギリギリの状態での接地状況と姿勢・・・。
私の作った足は、「踏める」という評価を十分過ぎる位に頂戴しましたし、多くのお客様にご満足頂いております。
しかし、S2000に乗っていた時は「踏めない」領域が今一つ不満でした。
線が細いと言うか・・・危ういと言うか・・・。
今のM3は「踏めない」領域に重点を置きセットアップを進めました。
車両スペック的にも決して速いクルマでは有りませんが、この領域に関しては過去の車歴の中でも一番かもしれません。
一緒にサーキットを走った事が有る方はその姿を見た事があると思います。
一般論を逸脱した旋回姿勢を・・・。
踏めるのは当たり前・・・踏めない領域にこそ本当のバランスがあるのでは?