なかなかヤリ応えがありました・・・ |
久しぶりにヤリ応えのある(?)車両が入庫しました。(画像は仕上がり後です。)
北陸の某SHOPデモカーだった車両と聞いています。(真偽の程は分かりませんので、あしからず。)
知り合いの同業者さんから「知人が買ったS2000が真っ直ぐ走らないし、どこ行っちゃうか分からない位不安定。乗り心地も最悪で・・・・何とかなりますかね?」と相談を受けました。
早速引き取りに行き、試乗・・・確かに酷い(^^;;
危なくてとても乗れませんでした。
ガレージに入庫し、点検・・・すると、事故の痕跡が・・・
まあ、S2000で修復歴有りは今や当たり前なので、要所がキチンと直っていれば大丈夫です。
走行に支障が無い部分の細かい事は目をつぶり、重要な部分の修理から着手しました。
クラッシュの影響でFrアッパーアーム取付部がモゲかかっているのにそのままだったので、まずはその部位の修理を実施。
乗り心地が最悪だった理由は、リフトアップしてスグに判明!
メインスプリングのレートが低く&ヘルパースプリング付きの全長調整式車高調で、ケースが長くロッドストロークが短いモデル。
それを、車高を落としたいので全長を詰めつつスプリングロアシートも下げていました。
そうです!1Gでほぼバンプタッチ状態でした(^^;;
ヘルパースプリングを巻き上げて車高を上げればバンプタッチは回避出来るのですが、オーナーさん的には車高は下げたい・・・・・私の出番ですね!
バンプラバーの厚みを変更し、有効ロッドストロークを増やします。
乗り心地とトラクションを確保する為、リアに関してはプライマリースプリングを組み合わせつつ、全長が長く車高が下がらない分は、トリプルスプリング化で対処しました。
リアの下げ幅はこれで限界です(インチキをすればまだまだイケますが)
グチャグチャだったアライメントを調整し、試乗へ!
(実はアライメントも一苦労でした・・・ここまでグチャグチャなのを修正するだけでも大変なのに、偏芯ボルトのプレートが逆向きに付いていたり等々)
試乗の感触としては、入庫時とは別のクルマになりました!
まだ一点修正しなければならない箇所がありますが、バッチリ走ります!!
全長調整式でヘルパースプリングが装備されている車高調を多く見掛けるようになりましたが、理由はなんなんでしょうか?
ヘルパースプリングのレートや作動長をコントロールしなければ意味が無いどころか悪さしかしないのに、それに関する説明が殆ど無いようです。
リバンプストロークやスプリングプリロードをコントロールする為に全長調整式にヘルパースプリングを併用するのが正しい使い方だと思います。
ただ組めば良いというものでは無いのです。
上記の他にもフェンダー加工や修理箇所数点ありましたので、なかなかヤリ応えのあるS2000でした!
本日BaseMを出庫し、来週のシェイクダウンに向けて更なるモディファイが(^^)